映画デッドプールシリーズを見てみたいけれど、「どの作品から見ればいいの?」「X-MENも見るべき?」と悩んでいませんか。第四の壁を破る型破りなヒーロー、デッドプールの世界は、他のマーベル作品とは一味も二味も違う魅力に満ちています。この記事では、そんなデッドプールシリーズを120%楽しむための、初心者にも分かりやすい見る順番のおすすめを徹底的に提案します。
見る前に知っておきたいデッドプールの基本情報から、気になる口コミやレビュー、さらには全作品一覧とシリーズの概要まで、これを読めばすべてが分かります。もちろん、各作品の詳しい内容やキャスト、作品情報も深掘りして解説。デッドプールとX-MENの複雑なつながりや、最新作でタッグを組むウルヴァリンとの時系列、そして「そもそもX-MENは見なくていいの?」という核心的な問いにもお答えします。
「デッドプールはマーベルじゃない?」という噂の真相から、今すぐ見れる配信・VOD情報まで、あなたのデッドプール鑑賞計画を完璧にサポートしますので、ぜひ最後までご覧ください。
- デッドプールシリーズを最大限に楽しむための最適な見る順番がわかる
- 複雑なX-MENシリーズとの関係性やキャラクターの時系列が明確に整理できる
- 各作品のあらすじ、見どころ、視聴できる配信サービスまで網羅的にわかる
- 最新作『デッドプール&ウルヴァリン』をより深く理解するための知識が身につく
入門向け デッドプールを見る順番とシリーズの基本知識

まず、デッドプールという作品世界の全体像を。彼がどのようなヒーローで、どのような作品群で構成されているのかを理解することが、シリーズを深く楽しむための第一歩です。ここでは、シリーズの全作品リストから、各作品の詳細な内容、そして最も重要な「見るべき順番」まで、初心者が最初に知りたい情報を網羅的に解説していきます。さらに、鑑賞前に知っておくと面白さが倍増するデッドプールならではの特殊なルールや、世間の評価についても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。
全作品一覧とシリーズの概要を解説
デッドプールシリーズは、マーベルコミックの中でも特に異彩を放つアンチヒーロー、デッドプールを主役とした映画作品群です。基本的には、彼が主役を務める『デッドプール』、『デッドプール2』、『デッドプール&ウルヴァリン』の3作品が物語の中核を成します。
これらの作品は、彼のキャラクターを深く、そしてユーモラスに掘り下げており、単体でも十分に楽しむことが可能です。しかし、物語の背景には広大な「X-MEN」の世界が広がっており、関連作品を少しでも知っておくと、散りばめられた小ネタやキャラクター同士の会話がより一層面白く感じられるでしょう。
このシリーズの最大の特徴は、主人公デッドプールが自分が映画の登場人物だと自覚している点にあります。観客に直接語りかける「第四の壁」の突破、他の映画や現実世界の出来事を皮肉るメタ的なジョーク、そしてヒーロー映画の常識を覆す過激なアクションとブラックユーモアが満載です。
元々は20世紀フォックスがX-MENユニバースの一部として製作していましたが、ウォルト・ディズニー・カンパニーによる買収を経て、3作目から正式にマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に合流。これにより、アベンジャーズなど他のMCUヒーローとの共演の可能性も生まれ、ファンの期待は最高潮に達しています。
「MCU」と「X-MENユニバース」の違い
映画の世界では、同じマーベルのキャラクターでも権利を持つ映画会社によって異なる世界(ユニバース)に属していました。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース):アイアンマンやキャプテン・アメリカなどが活躍する、ディズニー傘下のマーベル・スタジオが製作する世界。
X-MENユニバース:ウルヴァリンやプロフェッサーXなどが登場する、20世紀フォックスが製作していた世界。デッドプールは元々こちらに属していました。
シリーズの主な作品リスト
シリーズ分類 | 作品タイトル | 公開年 |
---|---|---|
デッドプールシリーズ | デッドプール | 2016年 |
デッドプールシリーズ | デッドプール2 | 2018年 |
デッドプールシリーズ (MCU合流後) | デッドプール&ウルヴァリン | 2024年 |
関連作品 (X-MENシリーズ) | ウルヴァリン:X-MEN ZERO | 2009年 |
※『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』にはデッドプール(ウェイド・ウィルソン)が映画に初登場しますが、後の単独映画とはキャラクター設定が大きく異なるため、あくまで参考として捉えるのがおすすめです。
全作品の作品内容・キャストを解説
ここでは、デッドプールの物語を形成する主役3作品について、それぞれのあらすじ、見どころ、そして作品を彩るキャスト陣をより詳しくご紹介します。
『デッドプール』(2016年)
常識破りのアンチヒーロー、愛と復讐のための過激な誕生秘話!
【作品内容・あらすじ】
元特殊部隊の腕利き傭兵だったウェイド・ウィルソンは、人生の伴侶ヴァネッサと出会い、幸せの絶頂にいました。しかし、彼を襲ったのは末期がんという非情な宣告。絶望の淵にいた彼は、謎の男から治療と引き換えに人体実験への参加を勧められます。そこで行われた過酷な実験の結果、ウェイドはがん細胞を駆逐する驚異的な治癒能力「ヒーリング・ファクター」を手に入れますが、その代償として全身の皮膚が焼け爛れた醜い姿へと変貌してしまいました。愛するヴァネッサにこの姿を見せられないと、彼は自作の赤いスーツとマスクで正体を隠し、自分を改造した邪悪な組織への復讐を誓います。こうして、おしゃべりでクソ無責任なヒーロー「デッドプール」が誕生しました。
【見どころ・注目ポイント】
本作の最大の魅力は、ヒーロー誕生の物語でありながら、悲壮感を一切感じさせない点です。自身の辛い過去や醜い容姿を、マシンガンのように繰り出すブラックユーモアで笑い飛ばす姿は、これまでのヒーロー像を根底から覆します。R指定ならではの容赦ないバイオレンスアクションと、第四の壁を超えて観客に語りかけるメタ的なギャグが絶妙に融合。ヒーロー映画の新たな可能性を切り拓き、R指定作品としては異例の大ヒットを記録した、まさに革命的な一作です。
デッドプール (2016) | |
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監督 | ティム・ミラー |
主なキャスト | ライアン・レイノルズ, モリーナ・バッカリン, エド・スクライン, T・J・ミラー, ジーナ・カラーノ, ブリアナ・ヒルデブランド |
主な受賞歴 | 第22回クリティクス・チョイス・アワード:コメディ映画賞 第25回MTVムービー・アワード:コメディ演技賞、ファイト賞 |
『デッドプール2』(2018年)
俺ちゃん、今度はファミリーに!?寄せ集めチームで未来を守れ!
【作品内容・あらすじ】
前作で宿敵エイジャックスを倒し、ヴァネッサとの愛を取り戻したデッドプール。しかし、彼の幸せな日々は、ある日突然の悲劇によって打ち砕かれます。生きる意味を見失った彼の前に現れたのは、未来から来た鋼の肉体を持つ最強の兵士「ケーブル」。彼は、将来世界を破滅させるという強大な力を持つミュータントの少年ラッセルの命を狙っていました。成り行きで少年を守ることになったデッドプールは、ケーブルの圧倒的な力の前に苦戦を強いられます。そこで彼は、自分だけのイカしたヒーローチーム「Xフォース」の結成を思いつきます。果たして、デッドプール率いる個性豊かすぎる寄せ集めチームは、少年と世界の未来を守ることができるのでしょうか。
【見どころ・注目ポイント】
前作から全ての要素がスケールアップ。特に未来から来たハードボイルドなケーブルと、デッドプールのコミカルな掛け合いは本作の大きな見どころです。「運」を操る能力を持つ幸運なミュータント・ドミノをはじめ、個性豊かな「Xフォース」のメンバーが次々と登場し、物語を予測不可能な方向へと展開させます。前作以上に他の映画やアメコミ文化をイジり倒すメタ的なギャグも健在で、シリーズの魅力をさらに深めた正統進化の続編と言えるでしょう。
デッドプール2 (2018) | |
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監督 | デヴィッド・リーチ |
主なキャスト | ライアン・レイノルズ, ジョシュ・ブローリン, ザジー・ビーツ, ジュリアン・デニソン, T・J・ミラー, モリーナ・バッカリン |
主な受賞歴 | 第24回クリティクス・チョイス・アワード:コメディ映画賞ノミネート |
『デッドプール&ウルヴァリン』(2024年)
混ぜるな危険!MCUを揺るがす、無責任ヒーローと爪野郎の最強タッグ!
【作品内容・あらすじ】
ヒーロー稼業から足を洗い、中古車のセールスマンとして愛する(?)友人たちと平凡な人生を送っていたウェイド・ウィルソン。しかし、彼の誕生日に突如として時間軸を管理する謎の組織「TVA(時間変異取締局)」が現れ、彼を連行します。TVAから、彼がかつて所属していた世界の消滅と、より大きなマルチバース(多次元宇宙)全体の危機を知らされたデッドプールは、ヒーローへの不本意な復帰を余儀なくされることに。そして、この世界の運命を救うためのミッションの鍵を握る存在として白羽の矢が立ったのは、あの孤高のヒーロー「ウルヴァリン」でした。全く性格の合わない二人は、いがみ合い、罵り合い、斬り合いながらも、世界を救うために前代未聞のタッグを組むことになります。
【見どころ・注目ポイント】
ファンが長年待ち望んだ、デッドプールとウルヴァリンの本格的な共演が最大の魅力です。ライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンという二大スターの化学反応は、激しいアクションシーンだけでなく、ユーモア溢れる掛け合いにおいても最高のエンターテインメントを生み出しています。デッドプールのMCU合流第1作目として、過去のマーベル映画への愛ある(?)イジリも満載。今後のマーベルの歴史を語る上でも絶対に見逃せない一作です。
デッドプール&ウルヴァリン (2024) | |
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監督 | ショーン・レヴィ |
主なキャスト | ライアン・レイノルズ, ヒュー・ジャックマン, エマ・コリン, モリーナ・バッカリン, マシュー・マクファディン |
主な実績 | R指定映画史上最高のオープニング興行収入記録を樹立(The Walt Disney Company公式発表) |
見る順番 おすすめは公開順がベスト
結論から申し上げると、デッドプールシリーズを視聴する最もおすすめな順番は「公開順」です。
なぜなら、デッドプールという作品の面白さは、物語の時系列を追うだけでなく、作品を重ねるごとにスケールアップしていくメタ的なユーモアやキャラクターの成長をリアルタイムで体験することにあるからです。
1作目でデッドプールの破天荒なキャラクター性と誕生の背景を理解し、2作目で彼が築く新たな人間関係やヒーロー(?)としての葛藤を見守り、そして3作目でMCUという巨大な世界に彼がどう殴り込みをかけるのかを目撃する。この流れこそが、製作者が意図した最も魅力的な鑑賞体験と言えるでしょう。
この順番が絶対おすすめ!
- 『デッドプール』(2016)
まずはこの作品で、デッドプールの基本ルール(ルール無用)を学びましょう。彼の悲しい過去と、それを笑い飛ばす彼の強さに触れることができます。 - 『デッドプール2』(2018)
1作目のヒットを受けて、物語もギャグもアクションも大幅にスケールアップ。前作の出来事を踏まえたジョークも多いため、必ず1作目の後に見ることが重要です。 - 『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)
シリーズの集大成であり、新たな始まりの一作。これまでの2作品で描かれたデッドプールのキャラクターを知っているからこそ、ウルヴァリンとの対比や共闘がより一層面白く感じられます。
この3作品を公開順に見ることで、デッドプールというキャラクターの魅力を余すことなく堪能できます。時系列が複雑なX-MENシリーズのことを一旦忘れて、まずはこの順番で飛び込んでみてください。
デッドプール 見る前に知っておきたいこと
デッドプールを初めて鑑賞する前に、いくつか心構えをしておくと、作品が持つ独特のユーモアや世界観に戸惑うことなく、120%楽しむことができます。
まず最も重要なのが、主人公デッドプールが「第四の壁」を日常的に破壊するという点です。「第四の壁」とは、物語の世界と観客がいる現実世界とを隔てる見えない壁のことを指します。デッドプールはこの壁を無視して、自分が映画の登場人物であることを自覚しており、突然スクリーン越しの私たちに話しかけたり、BGMに文句を言ったり、さらには映画の製作の裏事情まで暴露したりします。これはデッドプールというキャラクターの最大の特徴であり、魅力なので、「こういうものなんだ」と受け入れて楽しむのが正解です。
次に、本作が紛れもなくR指定作品であるという事実です。一般的なヒーロー映画のイメージで鑑賞すると、その過激さに驚くかもしれません。躊躇のない暴力描写、血しぶきが舞うアクション、放送コードギリギリ(あるいは完全にアウト)のブラックユーモアや下ネタが全編にわたって繰り広げられます。そのため、小さなお子様との家族鑑賞には不向きかもしれません。逆に言えば、そうした刺激的な表現を楽しめる方にとっては、これ以上ない爽快なエンターテインメントとなるでしょう。
豆知識:デッドプールがおしゃべりな理由
デッドプールが絶えず冗談を飛ばし続けるのは、単なる陽気な性格だからというだけではありません。原作コミックの設定では、彼が受けた人体実験で得た超再生能力「ヒーリング・ファクター」が、脳細胞まで常に破壊と再生を繰り返すため、彼の精神は非常に不安定な状態にあるとされています。映画でも、その狂気と正気の狭間で揺れ動く精神状態を、終わりのないジョークで覆い隠し、自身の悲劇的な運命に抗っている、という深みがキャラクターに与えられています。
口コミ・レビューもチェック!
デッドプールシリーズは、その斬新な内容から世界中の映画ファンや批評家に衝撃を与え、多くの称賛を集めました。大手レビューサイト「Rotten Tomatoes」で批評家・観客ともに高い支持率を獲得するなど、その評価は折り紙付きです。一体どのような点が観客の心を掴んだのでしょうか。
様々なレビューを見てみると、やはり「ヒーロー映画のテンプレートを気持ちよく破壊してくれた爽快感」を評価する声が圧倒的に多いですね。真面目で高潔なヒーロー像に食傷気味だった観客にとって、デッドプールの不謹慎で自己中心的ながらも、どこか憎めないキャラクターは非常に新鮮に映ったようです。
また、主演のライアン・レイノルズが長年この役を熱望し、製作にも深く関わったことで生まれた、キャラクターと俳優の一体感を称賛する声も後を絶ちません。「彼以外にデッドプールは考えられない」という意見は、ファンの一致した見解と言えるでしょう。一方で、「ジョークが少し悪趣味に感じた」「下ネタが多すぎる」といった声も一部にはありますが、それもまたR指定の本作ならではの個性と言えますね。
主な評価ポイント
- 型破りなキャラクター:
正義感ゼロ、自己中心的、おしゃべりなアンチヒーロー像が斬新で魅力的。 - ライアン・レイノルズの熱演:
俳優本人のユーモアセンスとキャラクターが完璧にシンクロし、唯一無二の存在感を放っている。 - アクションとコメディの完璧な融合:
スタイリッシュで過激なR指定アクションと、息つく暇もなく繰り出されるメタ的なギャグのバランスが絶妙。 - ポップカルチャーへの愛:
他の映画や音楽、コミックなど、様々なポップカルチャーを元ネタにしたパロディやオマージュが満載で、元ネタを知っているとさらに楽しめる。
デッドプールを見る順番をより楽しむ知識

デッドプールの基本的な楽しみ方をマスターしたら、次はその世界をさらに深く味わうための知識をインプットしていきましょう。ここでは、多くの初心者が疑問に思う「X-MENとの関係」や複雑な「時系列」、そして「MCUとの立ち位置」といった、一歩踏み込んだテーマを分かりやすく解説します。これらの背景を知ることで、スクリーン上で繰り広げられるジョークやキャラクターの行動の裏側にある、より豊かな物語が見えてくるはずです。デッドプールというキャラクターがいかに特殊な存在であるかを理解し、彼の魅力をさらに深く探求していきましょう。
デッドプールとx-menのつながりを解説
デッドプールとX-MENの関係性を理解することは、シリーズをより深く楽しむための鍵となります。結論から言うと、デッドプールはX-MENの世界から生まれたキャラクターであり、映画もその世界観を共有するスピンオフ作品です。
デッドプールは、原作コミックにおいてX-MENの関連作品でヴィラン(悪役)として初登場し、その後、独自の人気を獲得してアンチヒーローとしての地位を確立しました。映画の世界でも、彼はX-MENと同じく「ミュータント」と呼ばれる超能力者の一人として描かれています。
その繋がりは単なる設定上のものだけではありません。映画『デッドプール』では、X-MENのメンバーである鋼鉄の肉体を持つコロッサスと、爆発的なエネルギーを放出するネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドが重要な役割を果たします。
彼らはデッドプールの破天荒な行動を諌め、彼をX-MENに引き入れようとする、いわば「お目付け役」のような存在です。デッドプールがX-MENの基地である「恵まれし子らの学園」を訪れるシーンもあり、二つの作品が同じ世界で起きている出来事であることが明確に示されています。
注意:『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のデッドプールという黒歴史
デッドプールが初めて実写映画に登場したのは、2009年に公開された『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』でした。ライアン・レイノルズが演じたものの、その姿は原作ファンを唖然とさせるものでした。おしゃべりな傭兵であるはずの彼の口は縫い合わされ、全く異なる能力を持つ寡黙な最終兵器として描かれたのです。
この改変は大きな批判を呼び、ファンの間では「黒歴史」として語り継がれています。幸いにも、単独映画『デッドプール』ではこの設定は完全にリブートされ、原作に忠実な、私たちが愛する”俺ちゃん”が誕生しました。そして、この黒歴史は『デッドプール2』の中で、彼自身の手によって、最高の形でイジられ、清算されることになります。
x-menは見なくていい?
この問いに対する答えは、「デッドプール単体を楽しむだけなら必須ではない。ただ、最新作まで120%楽しみたいなら、いくつか見ておくのが断然おすすめ」です。
『デッドプール』と『デッドプール2』の2作品は、X-MENシリーズを全く観たことがない人でも、ストーリーがしっかりと理解できるように非常に親切に作られています。X-MENの存在は知っているけれど、何から手をつけていいかわからない…という方でも、心配なくデッドプールの世界に飛び込むことができます。
しかし、最新作『デッドプール&ウルヴァリン』の登場により、その状況は少し変わりました。この作品は、そのタイトルの通り、X-MENシリーズの顔とも言えるウルヴァリンがもう一人の主役です。彼のキャラクター、過去、そして彼が背負ってきたものを知っているかどうかで、映画の感動やユーモアの深みは大きく変わってきます。デッドプールが投げかけるウルヴァリンいじりの元ネタを理解するためにも、事前に関連作を観ておく価値は非常に高いと言えるでしょう。
これだけは見ておきたい!X-MENおすすめ作品
もし時間に余裕があるなら、以下の作品を『デッドプール&ウルヴァリン』の前に観ておくことを強く推奨します。
- 『X-MEN』(2000) & 『X-MEN2』(2003):
ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンのキャラクターと、X-MENの基本的な世界観を理解するための入門編として最適です。 - 『LOGAN/ローガン』(2017):
年老いたウルヴァリンの最後の物語を描いた傑作。本作で描かれるウルヴァリンの姿は、『デッドプール&ウルヴァリン』で登場する彼との対比という意味で非常に重要な意味を持ちます。
これらの作品を観ておけば、デッドプールとウルヴァリンの関係性をより深く、そしてエモーショナルに感じ取ることができるはずです。
デッドプールとウルヴァリンの時系列を整理
デッドプールとウルヴァリン、そして彼らが属するX-MENシリーズの時系列は、初心者にとっては非常に難解に感じられるかもしれません。タイムトラベルによる歴史改変や、設定のリブートが頻繁に行われるためです。しかし、ポイントさえ押さえれば、大まかな流れは理解できます。
ここでは、二人の関係性を軸に、複雑なタイムラインを分かりやすく整理します。
二人の関係性を巡るタイムラインの変遷
- 【フェーズ1】最初の出会い(改変前のタイムライン)
初共演は『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009)。この世界では、二人は同じ特殊部隊「チームX」に所属していましたが、最終的には敵対します。しかし、このタイムラインは後の作品で「なかったこと」に近くなります。 - 【フェーズ2】歴史改変と各々のタイムライン
『X-MEN: フューチャー&パスト』(2014)でのタイムトラベルにより、過去が改変されます。これにより、新しい歴史を歩むX-MENのタイムラインと、それとは少し独立した形で『デッドプール』(2016)の物語が始まります。この時点では、二つのタイムラインは直接的には交わっていません。 - 【フェーズ3】マルチバースによる合流(MCU)
そして『デッドプール&ウルヴァリン』(2024)で、状況は一変します。MCUのドラマシリーズ『ロキ』で登場した「TVA(時間変異取締局)」が、異なる時間軸(マルチバース)に存在するデッドプールとウルヴァリンを引き合わせるのです。これにより、過去のどのタイムラインとも異なる、新たな物語が紡がれることになります。
要するに、X-MENシリーズの時系列は確かに複雑ですが、『デッドプール&ウルヴァリン』は「マルチバースだから何でもあり!」という前提で、過去の様々な設定を自由に引用し、時にはネタにしています。そのため、視聴者もあまり深く考えすぎず、「そういうもの」として楽しむのが最も賢明な鑑賞方法と言えるでしょう。
MCUの世界観を理解するなら『ロキ』もおすすめ
『デッドプール&ウルヴァリン』の物語の鍵を握る「TVA」や「マルチバース」の概念をより深く理解したいなら、ディズニープラスで配信中のドラマシリーズ『ロキ』を観ておくのがおすすめです。今後のMCU全体を理解する上でも非常に重要な作品です。
デッドプールはマーベルじゃない?MCUとの関係
「デッドプールはマーベルのキャラクターじゃないの?」という疑問は、映画ファンの間で長年議論されてきたテーマです。この少しややこしい状況を理解するためには、映画化の権利に関する歴史を少し紐解く必要があります。
結論から言うと、デッドプールは紛れもなくマーベルコミックが生んだキャラクターです。しかし、彼がこれまでアイアンマンやキャプテン・アメリカといったヒーローたちと共演できなかったのには、大人の事情がありました。
映画化権利の歴史
1990年代、マーベルは経営不振に陥り、資金繰りのために自社キャラクターたちの映画化権利を様々な映画会社に売却しました。その際、「X-MEN」や「ファンタスティック・フォー」に関連するキャラクター(デッドプールも含む)の権利は20世紀フォックスが獲得しました。
一方で、「アイアンマン」や「アベンジャーズ」の中核メンバーの権利はマーベル自身が保持し、後にディズニー傘下でマーベル・スタジオとして「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」を築き上げました。このため、同じマーベルのキャラクターでありながら、所属する映画会社(ユニバース)が異なり、法的な契約によってお互いの作品に登場させることができなかったのです。
しかし、2019年に事態は大きく動きます。ディズニーが20世紀フォックスを買収したことにより、これまでバラバラだったマーベルキャラクターの映画化権利が、ついに一つの屋根の下に集結したのです。この歴史的な出来事により、X-MENやデッドプールがMCUに合流する道が開かれました。
そして、『デッドプール&ウルヴァリン』は、その記念すべきMCU合流第1弾作品となります。これは単なる一本の映画ではなく、長年にわたる映画ビジネスの歴史が交差する、非常に重要な意味を持つ作品なのです。
どこで見れる?配信・VODサービス一覧

「デッドプールを観たい!」と思ったら、現在では動画配信サービス(VOD)を利用するのが最も手軽で便利な方法です。ここでは、2025年8月時点での主要な配信サービスにおけるデッドプールシリーズの配信状況をまとめました。
シリーズ一気見なら「ディズニープラス」が最適解!
結論として、デッドプールシリーズ、そして関連するX-MEN映画のほとんどを月額定額の見放題で楽しみたいのであれば、ディズニープラス一択と言えるでしょう。MCU作品もすべて網羅しているため、マーベルの世界にどっぷり浸かりたい方にとっては、最もコストパフォーマンスが高いサービスです。
作品名 | ディズニープラス | Amazonプライム・ビデオ | U-NEXT |
---|---|---|---|
デッドプール | 見放題 | レンタル/購入 | レンタル |
デッドプール2 | 見放題 | レンタル/購入 | レンタル |
デッドプール&ウルヴァリン | 見放題配信予定 (劇場公開終了後) | – | – |
X-MENシリーズ | ほぼ見放題 | レンタル/購入 | レンタル |
※上記の配信状況は2025年8月時点のものです。最新の情報は各サービスの公式サイトにて必ずご確認ください。
ディズニープラス以外のサービスでは、基本的に作品ごとに料金が発生するレンタルまたは購入形式での視聴となります。特定の作品だけを観たい場合には便利ですが、シリーズ全体を追いかけたい場合は、見放題プランがあるディズニープラスが経済的です。
繰り返しになりますが、『デッドプール&ウルヴァリン』を観る前にドラマシリーズ『ロキ』を観ておくと、物語の理解度が格段に上がります。この『ロキ』もディズニープラス独占で見放題配信されています。デッドプールをきっかけに、広大なMCUの世界に足を踏み入れてみるのも素晴らしい体験になるはずですよ!
まとめ:迷ったらデッドプールはこの順番で見る!
ここまでデッドプールシリーズの見る順番や、作品をより楽しむための知識を解説してきました。情報量が多くて混乱してしまったかもしれませんが、最も大切なポイントは非常にシンプルです。デッドプールは、元々はX-MENユニバースのキャラクターでしたが、そのユニークな設定から、観客に直接話しかける「第四の壁」の破壊といった掟破りの演出が許される特別な存在です。R指定作品ならではの過激なアクションやブラックユーモアも大きな魅力ですが、その一方で、愛する人のために戦うという王道のヒーローとしての側面も持ち合わせています。
X-MENシリーズの事前視聴は必須ではありませんが、特にウルヴァリンが登場する作品を観ておくと、最新作の面白さが倍増することは間違いありません。この記事を参考に予習を完璧にして、マーベルでも異色の破天荒ヒーローの世界を存分に楽しんでください。視聴する際は、関連作品が豊富なディズニープラスの利用が最もおすすめです。
- デッドプールを見る順番は悩まずに公開順が最もおすすめ
- まず『デッドプール』、次に『デッドプール2』、最後に『デッドプール&ウルヴァリン』と進むのが王道
- この3作品でデッドプールの物語は十分に楽しめる
- 最新作から正式にMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に合流した
- デッドプールは自分が映画のキャラクターだと知っているユニークな設定を持つ
- R指定作品のため過激なアクションやブラックユーモアが多い点に注意が必要