美しいイラストと心温まる物語で人気の満月珈琲店シリーズですが、どの巻から読めばよいのか迷ってしまうことも少なくありません。
この記事では満月珈琲店シリーズの読む順番やあらすじについて、全作品の情報を整理して解説します。
刊行順や各巻の見どころに加え、新刊や文庫に関する情報も含めて紹介します。
- シリーズ全巻を最も楽しめるおすすめの読む順番
- 各巻のあらすじと心に響くテーマの解説
- 小説の世界観を広げる絵本やレシピ本の情報
- 物語を彩る美しいメニューとキャラクターの魅力
満月珈琲店シリーズ 順番ガイド!全巻を刊行順に紹介

幻想的なイラストと心温まるストーリーで人気の本シリーズですが、タイトルが似ているため、どこから手をつければよいのか判断が難しいところがあります。
結論として、読む順番としては刊行された日付の通りに読み進めるのが、物語の世界観を最も深く味わえる方法です。
登場人物の成長や時間の流れが緩やかにリンクしているため、順番通りにページをめくることで感動がより一層深まります。
満月珈琲店シリーズとは?オススメの読む順番 | 全作品一覧
『満月珈琲店の星詠み』シリーズは、イラストレーターの桜田千尋さんがSNS上で発表した幻想的なメニューイラストから着想を得て、作家の望月麻衣さんが物語を紡ぎ出した独特の成立背景を持つ作品です。
満月の夜にだけ現れる不思議な珈琲店を舞台に、三毛猫のマスターが訪れる客の星を詠み、極上のスイーツで心を癒やす物語が展開されます。
これから読み始める方は、以下の刊行順(発売日順)に読み進めることを強くおすすめします。
基本的には一話完結型の短編集ですが、全体を貫く大きな時間の流れが存在するため、この順番が最も感動を深く味わえるルートとなります。
| 順番 | タイトル | 発売日 | テーマ |
|---|---|---|---|
| 1 | 満月珈琲店の星詠み | 2020/7/8 | 再生と自己受容 |
| 2 | 満月珈琲店の星詠み 〜本当の願いごと〜 | 2021/2/10 | 本音と決断 |
| 3 | 満月珈琲店の星詠み 〜ライオンズゲートの奇跡〜 | 2021/12/10 | 運命と夢 |
| 4 | 満月珈琲店の星詠み 〜メタモルフォーゼの調べ〜 | 2022/11/10 | 変容と転機 |
| 5 | 満月珈琲店の星詠み 〜秋の夜長と月夜のお茶会〜 | 2023/12/10 | 喪失と継承 |
| 6 | 満月珈琲店の星詠み 〜月と太陽の小夜曲〜 | 2024/12/10 | 陰陽の統合 |
| 7 | 満月珈琲店の星詠み 〜星遣いたちの夜〜 | 2025/12/3 | 過去と未来 |
本シリーズの最大の特徴は、単なるファンタジー小説にとどまらず、西洋占星術の理論が物語の骨組みとしてしっかりと組み込まれている点です。
「水星逆行」や「ライオンズゲート」といった天体現象が、登場人物たちの心理状態や運命の転換点と見事にリンクしており、読んでいるうちに自然と星の動きに詳しくなれるのも魅力の一つです。
シリーズを通して読むことで、過去の巻に登場した人物が意外な場所で再登場したり、時間の経過と共にキャラクターが成長していく姿を見守ることができます。
特に、星遣いの猫たちのバックグラウンドや、彼らが人間界に干渉する理由などは、巻を追うごとに少しずつ明かされていくため、途中から読むと重要な伏線を見逃してしまう可能性があります。
ここがポイント
最新刊の『星遣いたちの夜』まで含めると全7巻が刊行されています。どの巻も美しい表紙が目印で、本棚に並べたときのコレクション性も抜群です。文庫書き下ろし作品のため、手に取りやすい価格帯であることも、多くの読者に愛される理由となっています。
一作目「満月珈琲店の星詠み」のあらすじ・登場人物・おすすめポイントを紹介
疲れた夜に沁みる、極上のスイーツと星の導き。
作品内容・あらすじ
満月の夜、人生に疲れ切った人々の前にだけ現れる幻の珈琲店。蝶ネクタイをした巨大な三毛猫のマスターは、客の注文を聞かず、星の動きを詠んで「今必要なメニュー」を勝手に提供する。スランプの作家や許されぬ恋に悩む男女が、幻想的なスイーツと共に自分の運命を受け入れ、再び前を向く再生の物語。
主な登場人物
芹川水脈(40代・シナリオライター):かつての人気作家だが現在はスランプに陥り、自信を喪失している。
中山明里(テレビディレクター):妻子ある男性との関係に悩みつつ、仕事の忙しさで心を麻痺させている。
三毛猫のマスター:満月珈琲店の店主。紳士的な口調とふくよかな体躯で、客を優しく包み込む。
おすすめポイント
自分が頑張りすぎていることに気づかせてくれる、優しい言葉の数々に癒やされます。「満月バターのホットケーキ」の描写があまりに美味しそうで、読んでいるだけで幸福感に包まれること間違いなしです。猫好き、スイーツ好き、占い好きの方には特におすすめしたい、シリーズの原点となる一冊です。
| 出版年 | 2020年 |
|---|---|
| ジャンル | ファンタジー / ヒューマンドラマ |
| 形式 | 連作短編集(文庫書き下ろし) |
| メディア化 | コミカライズ連載(2025年〜) |
二作目以降 あらすじとおすすめポイント まとめを解説
第1巻で世界観に魅了されたなら、続く巻ではさらに深いテーマと出会うことになります。シリーズが進むにつれて、単なる「お悩み相談」にとどまらず、占星術的なテーマ(星の動き)とリンクした人生の大きな転換点が描かれるようになります。
第2巻『満月珈琲店の星詠み 〜本当の願いごと〜』
あなたの本心は、夜空の星だけが知っている。
作品内容・あらすじ
「いい人」を演じることに疲れた人々の前に満月珈琲店が現れる。結婚と仕事の狭間で揺れる女性や、亡き父の期待に応えようと無理をする女性たちが客となる。射手座のりんご飴や蟹座のチーズフォンデュなど、星座にちなんだメニューが、彼女たちの凍りついた本音を溶かし、自分の人生を生きる決意を促す。
おすすめポイント
周りの空気を読んでばかりで苦しくなっている人に読んでほしい一冊です。自分の「本当の願い」に気づく瞬間は涙なしには読めません。前作のキャラクターのその後も少し描かれており、物語の世界が広がっていくワクワク感を楽しめます。
| 出版年 | 2021年 |
|---|---|
| ジャンル | ファンタジー |
| 形式 | 連作短編集 |
第3巻『満月珈琲店の星詠み 〜ライオンズゲートの奇跡〜』
運命の扉が開く夏、奇跡は静かに降り注ぐ。
作品内容・あらすじ
宇宙のエネルギーが最大化する「ライオンズゲート」の時期を舞台に、家族の確執や過去のトラウマに向き合う人々を描く。海王星の遣いである猫「サラ」が登場し、夢を見ることを忘れた人々にインスピレーションを与える。厳しい現実の中で、星の導きが絡まった運命の糸を解きほぐしていく感動のドラマ。
おすすめポイント
少しスピリチュアルな要素が強まり、物語の深みが増しています。新しい猫のキャラクター「サラ」がとても魅力的で、彼女の言葉にはハッとさせられる真理が含まれています。夏の夜にアイスクリームを食べながら読みたくなる作品です。
| 出版年 | 2021年 |
|---|---|
| ジャンル | ファンタジー |
| 形式 | 連作短編集 |
第4巻『満月珈琲店の星詠み 〜メタモルフォーゼの調べ〜』
変わることを恐れないで。星は変容を祝福している。
作品内容・あらすじ
冥王星の水瓶座入りという「時代の変容」を背景に、北海道の音楽祭へ舞台を移す。転職や引っ越しなど、人生の転機(メタモルフォーゼ)を迎えた人々が、過去の自分を脱ぎ捨てて新しいステージへと進む姿を描く。第2巻の主人公・小雪が再登場し、物語全体が大きく動き出す重要な巻。
おすすめポイント
環境の変化に戸惑っている人の背中を力強く押してくれる物語です。「変化は怖いことじゃない」と思わせてくれる温かさがあります。北海道の美しい風景描写と音楽のモチーフが重なり、読書体験としても非常にリッチな一冊です。
| 出版年 | 2022年 |
|---|---|
| ジャンル | ファンタジー |
| 形式 | 連作短編集 |
第5巻『満月珈琲店の星詠み 〜秋の夜長と月夜のお茶会〜』
悲しみの夜には、温かいお茶と星の瞬きを。
作品内容・あらすじ
淡路島、花巻、宮島と、日本各地の霊的な場所を巡るロードムービー的な一作。大切な人との死別や喪失感を抱える人々に、満月珈琲店が「お茶会」のような安らぎを提供する。悲しみを無理に乗り越えるのではなく、共に在ることを肯定する、静かで深い癒やしの物語。
おすすめポイント
秋の夜長に一人で静かに読みたくなる、しみじみとした良さがあります。喪失という重いテーマを扱いつつも、読後感は決して暗くなく、むしろ心が浄化されるような爽やかさがあります。旅情を感じられるのもこの巻の魅力です。
| 出版年 | 2023年 |
|---|---|
| ジャンル | ファンタジー |
| 形式 | 連作短編集 |
第6巻『満月珈琲店の星詠み 〜月と太陽の小夜曲〜』
光と影、どちらも私。矛盾を愛するハーモニー。
作品内容・あらすじ
横浜・赤レンガ倉庫を舞台に、「月(プライベート・感情)」と「太陽(社会・理性)」の統合をテーマに描く。仕事に邁進するあまり自分の感情を置き去りにした女性などが、相反する自分を受け入れる過程を追う。シリーズを通しての伏線回収もあり、人間関係の調和が美しい小夜曲のように奏でられる。
おすすめポイント
都会的な雰囲気の中で展開されるドラマが、現代人の疲れにダイレクトに響きます。「完璧じゃなくてもいい」というメッセージに救われる読者も多いはずです。これまでの集大成のような安定感があり、安心して物語の世界に没入できます。
| 出版年 | 2024年 |
|---|---|
| ジャンル | ファンタジー |
| 形式 | 連作短編集 |
第7巻『満月珈琲店の星詠み 〜星遣いたちの夜〜』
過去を受け入れ、未来への切符を手にする夜。
作品内容・あらすじ
最新刊のテーマは「ドラゴンヘッドとドラゴンテイル」。失恋旅行ツアーを企画したプランナーたちが、過去のカルマ(ドラゴンテイル)を手放し、魂が目指す未来(ドラゴンヘッド)へと舵を切る物語。これまで客を導いてきた猫たち自身の使命や物語にも深く切り込む、シリーズの重要な転換点。
おすすめポイント
ついに「星遣い」たちの謎に迫る展開があり、ファンならずとも興奮必至です。過去の失敗や後悔をどう未来への糧にするかという視点は、人生の岐路に立つすべての人にヒントを与えてくれます。最新刊ならではの熱量を感じてください。
| 出版年 | 2025年 |
|---|---|
| ジャンル | ファンタジー |
| 形式 | 連作短編集 |
試し読みを活用して幻想的な物語を体験しよう
「文章の雰囲気が自分に合うか不安」「いきなり購入するのは迷う」という方は、まずは電子書籍ストアや出版社の公式サイトで提供されている試し読みを活用してみるのが賢い選択です。多くの電子書籍サイトでは、冒頭の数ページから第1章の途中までを無料で読むことができます。
このシリーズの大きな特徴は、桜田千尋さんの透明感あふれるイラストと、望月麻衣さんの優しい筆致が融合している点にあります。文字情報の多さに圧倒されることなく、まるで画集を眺めているような感覚で読み進められるのが魅力ですが、その独特の空気感が自分の感性に合うかどうかは、実際に読んでみるのが一番です。
特に、最初のメニューが登場するシーンや、三毛猫マスターの語り口などは、試し読みでも十分にその魅力を味わえます。美しいオノマトペや、色彩豊かな描写がどのように展開されるのかを確認してみてください。
スマホやタブレットがあれば今すぐにでもアクセスできるので、まずはプロローグだけでも触れてみて、満月珈琲店の扉を叩いてみることをおすすめします。きっと、続きを読みたくてたまらなくなるはずです。
満月珈琲店シリーズ 順番の補足!絵本や関連本も網羅

小説として大人気の本シリーズですが、その魅力は文字だけにとどまりません。元々がイラストから生まれた作品ということもあり、視覚的に楽しめる関連書籍やグッズも豊富に展開されています。
ここでは、小説の世界をより広げてくれるアイテムを紹介します。
絵本として描かれた美しいメニューと猫の姿
『満月珈琲店』の世界観をもとにしたビジュアル展開や関連書籍が展開されており、イラストを中心に楽しめる書籍も登場しています。
小説は文庫サイズ(A6判)ですが、絵本はより大きなサイズで印刷されているため、桜田千尋さんの描く圧倒的に美しいイラストの細部までをじっくりと堪能することができます。
絵本の主役は何と言ってもその「絵」です。小説では文字から想像するしかなかった「星空のようなドリンク」や「惑星のスイーツ」が、鮮やかな色彩と圧倒的な光の表現で目の前に広がります。カップの水滴、クリームの質感、そして夜空のグラデーションなど、一枚一枚がアート作品のようなクオリティです。
お子様への読み聞かせにはもちろんですが、大人が一日の終わりに眺めてリラックスするためのヒーリング・アートブックとしても非常に優秀です。
絵本のあらすじとビジュアルの魅力を深掘り
絵本版では、小説のような複雑な人間ドラマは描かれません。
その代わり、疲れた心を癒やす満月珈琲店のコンセプトはそのままに、より詩的でシンプルなテキストが添えられています。文字数が少ない分、絵の持つメッセージ性がダイレクトに心に届くのが特徴です。
ページをめくるたびに現れる、キラキラと輝くスイーツや、優しく微笑む猫たちの表情。それはまるで、読むだけで心が浄化されるような体験です。
「今日は疲れたな」と感じた夜に、パラパラとページをめくるだけで、満月珈琲店に迷い込んだような気分になれます。小説を読み終えた後に絵本を開くと、物語のシーンがより鮮明に蘇り、感動を反芻することができるため、ファンアイテムとしての満足度は非常に高いと言えます。
レシピ本で再現する星を冠した極上のメニュー
「物語に出てくるあのスイーツを、実際に食べてみたい」「自分でも作ってみたい」そう思った方におすすめなのが、『満月珈琲店のレシピ帖』です。これは単なるファンブックではなく、作中に登場する架空のメニューを、現実の食材で再現するための本格的なレシピ本となっています。
掲載レシピの例
- 満月バターのホットケーキ:まん丸いバターが溶け出す至福の一皿
- シリウスのレアチーズケーキ:冷たくて透明感のある濃厚な味わい
- 空色ソーダ:青空をグラスに閉じ込めたような美しいドリンク
本書の最大の特徴は、桜田さんのイラストと、プロが作成した再現料理の写真が見開きで対比されている点です。「イラストのまま!」と驚くほどの再現度で、見ているだけでもお腹が空いてくるような一冊です。
実際にキッチンで「満月珈琲店ごっこ」を楽しむことができますし、難易度別にレシピが紹介されているため、お菓子作り初心者でも安心です。物語の世界を「味覚」でも体験できる、ファン必携のアイテムといえるでしょう。
ガチャガチャで手に入る緻密なミニチュア
満月珈琲店のメニューはその美しさから、カプセルトイ(ガチャガチャ)としても商品化され、ファンアイテムとして注目を集めています。
手のひらサイズのミニチュアフィギュアとして再現されたメニューたちは、驚くほど精巧に作られており、コレクター心をくすぐります。
クリア素材を多用して表現されたドリンクの透明感や、スイーツのふんわりとした質感まで、徹底的にこだわって作られています。デスクの片隅や本棚に飾るだけで、そこが小さな満月珈琲店になります。
見かけた際はぜひ回して、お気に入りのメニューを手に入れてみてください。小説と一緒に写真を撮ってSNSにアップするのも、ファンの間では人気の楽しみ方の一つです。
グッズ情報をチェックして作品を身近に楽しむ
その他にも、ポストカードブックやステーショナリー、トートバッグなど、様々なグッズが展開されています。
特にポストカードブックは、季節ごとのメニューイラストがたっぷりと収録されており、大切な人へのメッセージカードとしてはもちろん、額に入れて飾るインテリアとしても人気があります。
これらのグッズは、作品の世界観を日常生活に取り入れる良い手段です。
手帳に満月珈琲店のシールを貼ったり、部屋の壁にポストカードを飾ったりすることで、ふとした瞬間に物語の優しい空気を思い出し、忙しい日常の中で心を落ち着けるスイッチになります。文具店や書店のグッズコーナー、またはオンラインショップなどで探してみると、思わぬ宝物に出会えるかもしれません。
満月珈琲店シリーズ 順番と全巻情報のまとめ
今回は『満月珈琲店の星詠み』シリーズの読む順番や各巻の魅力、関連書籍について解説しました。改めて重要なポイントを整理します。
- 読む順番は「刊行順(発売日順)」が一番おすすめ。
- 1巻から読むことで、キャラクターの成長や物語の背景を深く理解できる。
- まずは第1巻『満月珈琲店の星詠み』で世界観に触れてみるのがベスト。
- 小説だけでなく、絵本やレシピ本も併せて楽しむと魅力が倍増する。
このシリーズは、疲れた心に優しく寄り添い、「今のままで大丈夫」と背中を押してくれるような不思議な力を持っています。
読む順番に迷っていた方も、ぜひ第1巻からページをめくり、満月の夜の奇跡を体験してみてください。
